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心動かす企業経営 vol.210
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<コラボのススメ>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
以前、新聞を見ていたら、
“常滑の招き猫ユニクロシャツに”
という記事がありました。
ユニクロのTシャツブランド「UT」の
新シリーズで「お土産縁起物」の
ひとつだそうです。
「招き猫」、「千万両の小判」、
「福の文字が真ん中にあしらわれた梅の花」
がTシャツにデザインされています。
これは、ユニクロと常滑にある
梅月冨本人形園がコラボしたものです。
冨本人形園は年間3万体の招き猫を
生産する窯元。
ここの招き猫は、中国はじめ、
世界で人気が高く、そこにユニクロが
目をつけて、コラボを提案したそうです。
確かに、世界で招き猫って
結構うけているのかもしれませんね。
5年前に、私がブラジルの友達の家を
訪問した際に、招き猫がいっぱい
飾ってありました。
聞くと、「福を招く」というのと
「デザインがかわいい」から
大好きとのこと。
一緒に街中を歩いているときも、
屋台みたいなところで、
太陽電池で手を振る招き猫が
たくさん売られていて、
それを友達は買っていました。
私が、留学していた30年程前には
全くそういう物はみかけませんでしたので
いつの間にか広まっていたようです。
地球の反対側にあるブラジルでも
人気があるといいうことは、
世界でもある程度広まっているものと
推測されます。
この全く業種業態の違う2社のコラボ、
実に興味深いなあと思います。
ユニクロにとっては、
「日本好き、漢字好き」な外国人を中心に
売り上げを上げることができる。
ただでさえ、漢字Tシャツが好きな
外国人はいますし、そこにクールな
招き猫も加われば、
パワーアップ間違いないでしょう。
梅月冨本人形園にとっては、
自社招き猫デザインの使用料が入ります。
それだけでなく、招き猫の販売も
促進されることでしょう。
Tシャツには「常滑梅月」という文字も
プリントされているので、それを見た
外国人が、この文字の意味は何だろうと
ネットなどで調べて、同社HPにたどり
着くってこともあるでしょう。
残念ながら見たところ英語版HPが
ないようなので、
今は直接通販できないかもしれません。
でも英語で海外通販サイトを整備すれば、
販売をもっと伸ばすことができると
思います。
この他社とのコラボ、
私は、中小企業においては、
まだまだ活用の余地があるのではないかと
思っています。
まあ、今回の梅月冨本人形園の場合は、
一部上場のユニクロからのオファー
という特別のケースですが、
もっと身近なところでも、コラボは
色々な形でできるのではないかと思います。
コラボのパターンって大きく分類すると、
以下のようなものが考えられるんじゃ
ないでしょうか。
・同業とのコラボ
・同業界内でのコラボ
・異業種とのコラボ
簡単に解説します。
・同業とのコラボ
例えば、飲食店同士のコラボ。
うどん屋さん同士のようにまったくの
同業がコラボする。
材料の共同購入で仕入れコストを低減する、
共同でメニューを開発する、など
また、和食と洋食のお店、あるいは、
喫茶店と定食屋のように競合ではあるが、
もろに競合しない店がコラボして、
お互いのお客さんに其々のお店での
飲食促進などを行う。
・同業界内
食べるということで、
喫茶店とお菓子業界のコラボなど。
例えば喫茶店が、あるお菓子メーカーの
チョコレート菓子を使ったデザートを
共同で開発する。
喫茶店でそのデザートを食べて
気に入ったお客さんは、そのチョコ菓子も
買う可能性が高くなります。
・異業種とのコラボ
高級フレンチのお店がジュエリー販売店と
コラボするなど。
両社のメイン顧客は重なるので、
お互いのお店が
紹介しやすいですよね。
このコラボ、既に皆さんも
取り組まれているかもしれません。
そして、「既に上手くいってるよ」
というのであればOKです。
でも、経営者さんからお話を聞くと、
「コラボはしているけど、
上手くいってないよ」
とおっしゃる方も結構おられます。
そんな方の場合、ここから話すことは
参考になるかもしれません。
上手くいっていない場合、
よくよくお話を伺ってみると、
こんなケースだったりします。
例えば、
美容業界内でのコラボのケースです。
エステ店と美容室お互いのお店の
フライヤー(お店の宣伝チラシ)を
それぞれのお店に置いてもらい、
紹介を促進するというケース。
このケース何が問題だと思いますか?
「別にそれでいいんじゃない?」
と思うかもしれません。
私も、やっていること自体は間違ってない
と思うのですが、それだけでは少し
弱いと思います。
弱いと思うのは、
次の2つが抜けているからです。
・コラボ先相手が自社顧客を紹介するに
相応しい店だと確信できるステップ
・紹介した場合にそれなりの
インセンティブを獲得できるしくみ
これらがないから、
フライヤーを置いておくくらいはいいけど
それ以上のアクションはやりにくいと
思うのです。
やるなら、先ず、お互いのお店それぞれが
自分たちの大切なお客さんを
紹介するにふさわしいということを
納得しあわなければなりません。
誰でもそうだと思いますが、
自分が自信を持って紹介できる
お店じゃないと紹介ってしませんよね。
変なところを紹介すると自社の信用を
失うことになってしまいますから。
これを防ぐためには、先ずは、
紹介してもらう相手に自社のサービスを
体験してもらい、紹介するに値する
お店だということを納得してもらう
というステップが必要だと思います。
それから、紹介したら、
紹介てしくれたお店に物理的なメリット、
つまりインセンティブを
提供すべきだと思います。
例えば、エステ会員になってくれたら、
そのお客さんの数回分の代金は
紹介者の美容室にインセンティブとして
渡してしまうということです。
そういうことをお互い双方でやる。
あるいは、2社だけでなく複数店が
一緒になってそれぞれ行うというのでも
よいでしょう。
インセンティブをどうするかについては、
お互いが納得いくものを決めればいいと
思います。
お互いのフライヤーを置いておく
だけでは、それをお客さんが自ら
手に取って、そのお店に向かわせる
というのには少しハードルが高いような
気がします。
それよりも、会計の時に、直接、
お客さんに、さりげなく
お勧めしてもらうんです。
会計の際の一連の動きのなかのひとつの
ステップとして紹介ステップを
入れてもらうわけです。
「このお店、提携しているエステ店
なんですけど、○○がとてもいいんですよ。
実際に私もやってもらって○○だったん
ですよ。もし、よろしければ
一度行ってみてください」
のような感じで。
紹介する側もお勧めできる根拠を
持ってますし、インセンティブも
貰える。
そうなると、何もないときよりは
気合が入りますよね。
ただ、まだそういうコラボをしている
お店はないので、違和感を持つお客様も
当然出てきて、それがマイナスでは
と思われる経営者もいるかもしれせん。
まず、あくまでもさりげなくという事と、
また、これからどんどんそういうお店が
増えて行けば、それが通常になりますし、
たぶんそうなっていくのでは
と私は思っています。
さながらマクドナルドの「ご一緒にポテトは
いかがですか?」的な感じです。
別の物も更に勧められるという事があまりない
日本人には最初違和感がありましたが、
今では何とも思わなくなりましたよね。
そして、やっぱりポテト食べたいなと
思う人は頼むけど、きちんと断る人もいる。
それと同じ感じです。
このようにコラボするにしても、
一歩踏み込んだ形でやれているか確認する
必要があると思います。
一番大事なのは、相手が
“積極的に紹介したい”
と思う要因があるかどうかです。
要は、お互いにメリットがなければ、
コラボは成立しづらい
ということだと思います。
コラボは上手く活用すれば、
強力な販促など様々なメリットに
つながります。
皆さんも、もしよろしければ
上記のような観点をご参考に
コラボを考えてみては
いかがでしょうか?
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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週末に、息子と
リニモテラスの施工ワークショップ
というのに参加してきました。
リニモテラスというのは、
長久手イオンの横のスペースに
長久手市が建設中の施設です。
市民に交流の場や出会いの場を
提供しようというもので、
使い方は、市民が自分たちで決めていく
そんな感じの施設で6月オープン予定です。
今回、息子と参加したのは、
その施設の一部屋の土壁づくりでした。
竹を切って、壁の柱にビス止めして、
その竹の上に土壁をコテで塗りつける。
息子は、やったことのない作業ばかり
だったので、とても楽しかったようです。
インパクトドライバーで竹や柱に
穴をあけたり
メジャーで竹の長さを図り、印をつけ
そこをのこぎりで切ったり
土壁の材料をコテでコネたり
それを、塗りつけたり
最初は、ぎこちなかった作業も
職人さんの丁寧な指導のおかげで
だんだん慣れて様になっていました。
普段、建築現場の中の作業を手伝うなんて
ことはなかなかできないので、今回の
ワークショップは息子にとって、そして
私にとってもいい経験になりました。
そして、そんな素敵な経験の場を提供して
いただいた、長久手市の職員の方
そして、丁寧に指導していただいた
職人さんたちに感謝です。
「みなさん、
本当にありがとうございました」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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何よりもエネルギーになります。
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