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執筆者の写真金本 淳

今こそ地域密着型経営?

更新日:2021年10月8日


皆様に幸運が訪れますように!(↑2005年エジプト カイロ)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心動かす企業経営 vol.279

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<今こそ地域密着型経営?>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。 




NHKの朝ドラ「おかえりモネ」

を見ています。


その中で、気象予報士の主人公が、

「地域密着型」の気象予報士を

全国に派遣するみたいな企画を、

自身が勤める気象会社に提案する

シーンがありました。



この「地域密着型」っていう言葉、

昔からよく聞きますよね。



私は、この地域密着型は、

これからの時代、中小企業の

経営において本当の意味で

とても重要なものになってくるの

ではないかと思うのです。


それは一般消費者向けのお店だけでなく、

企業向け取引を行う企業も同じだと

思います



「えっ?」


「今のネット社会、世界中のあらゆる

情報が入手できる時代に、

何を言ってるの?」


「逆行してるんじゃない?」


と思われるかもしれません。



確かに、ネット通販のECサイトなどを

通じて、遠くにいても売買は成立します。


実際にネット通販で全国各地の

消費者から商品を購入して

もらっている企業さん、


ネット経由で少し離れた地域の

企業さんから問い合わせがあり、

取り引きにつながったというケースは

よくある話です。



そういう意味では、ターゲット市場は、

昔はある一定の地域だけだったのが、

日本全国、あるいは世界にまで

広げられるようになったと言えるでしょう。



そう考えると、確かに

地域密着型だけが全てじゃない

と言えるかもしれません。



でも、私が言いたい地域密着型

というのは、こういうことなのです。



地元に愛される企業だから、

外の市場でも愛されるようになる


外の市場を狙うには

先ず内側から攻略する必要が

あるのではないかと。。。




いきなり市場を広げて商売をする

というのはとても難しいと思うのです。


もちろん、最初から、ネット通販で

ターゲット市場を日本全国として

商品を売るという商売もありだとは

思います。


ただ、その場合、商品によっぽど

独自性があり、そこでしか買えない

というものでなければ基本は難しいように

思うのです。



世の中の通販サイトには、

同じ商品、

同じではなくても似たような機能・品質を

持つ商品、

があふれています。


だから、その中で、

買ってもらうためには、

他社との違いを出さなければならない。



でも、商品力がない場合、

ネット通販で他社との違いを出そうと

すると、それはやはり

価格じゃないかなと思うのです。


多少金額の高い商品を購入する際は、

その商品を販売する企業の信頼度も

気にするでしょう。


でも自分たちがネット通販を

利用する時に見るのはやはり価格が

殆どの要素だと思うのです。



こうやって考えると、買ってもらうには

他社より安くするしかないのかなと?


そうなると価格競争・消耗戦となり、

結局、体力のある企業しか

生き残るのが難しくなってしまいます。



ではその一方で、価格力以外で、

差別化できるものって、

いったい何があるでしょう?



それは、商品力(技術力)か

ブランド力かサービス力じゃないかと

思います。


ただ、商品力(技術力)は、

どの企業もある程度は

磨いているでしょうし、

一部の企業を除くとそう大きな違いを

出すのは難しいでしょう。



また、ブランド力は、大手企業の場合は

いいかもしれません。


あの企業の製品を是非買いたいとか、


あの有名企業と取引をするとうちも

ステイタスがあがるから取引したい


などあるでしょうから。



でも、中小企業の場合はなかなか

そうはいかないでしょう。



そうなると中小企業ができるのは

サービス勝負なのだと思います。


ちなみに、ここで言うサービスは、

色々なものを含みます。


接客態度、保証などアフターサービス、

場所(行きやすさ)、営業時間、

などなど。



でも、そのサービス力をお客様に

ちゃんと認めてもらいやすいのは、

近くにいる地域のお客様じゃないかと

思うのです。



このサービス力を向上させるのに

一番大事なキーワードって、

いかにお客様との関係性を構築することが

できるかだと思うのです。


そしてその関係性を築くには、

やはり顔が見えるということが

一番なのじゃないかと。。



顔を見ながら直接サービス提供ができる。


顔が見えるからお客様との

コミュニケーションがやりやすい。


コミュニケーションを通じて、

お客様と少しずつ心を通わせて

いくことができる。


そうやって企業やお店のことを

好きになってもらう。


そういうファンを1人、2人、3人と

着実に増やしていく。


これはやはりお客さんとの距離が

近いからこそ、実現できること。


距離が離れれば離れるほど

お客様と心の通わせるのは

難しくなると思うのです。



だから、距離が近い地域密着型経営が

中小企業には大事なのではないかと

思うのです。




では、どうやって、

お客様といい関係性をつくり、

地域密着型でやっていくか?



例えば、お店の場合は、

先ずは来店した時が一番重要ではないかと

思うのです。


そこでどれだけいいコミュニケーションを

とり、好印象を与えられるか?


そこがポイントです。



業種業態により違うと思うので、

一概にこれが正解ということは

言えません。


でも、自分がこうされたら

嬉しかったなと思ったことを

思い出してみて下さい。


そこにヒントがあるのではないかと

思います。



例えば、レストランでシェフが

わざわざ出てきて、


「お味はどうでしたか?」

「お気に召さないようなことは

なかったですか?」


とか聞いてくれる。


それだけでも嬉しいと思うのです。



そういうちょっとした気の利いた、

心地よいサービスを積み重ねて、

先ずは来店時にしっかりお客様のハートを

つかみ取る。



そして、そこをクリアすると、今度は、

一度来てくれたお客様といかにして、

コンタクトを取り続けるかだと思います。


その場合も同じです。


自分だったらどうされたら嬉しいか、

気分が良くなるか?

というのを考えてみればいいのでは

ないかと思うのです。



当然、コンタクトを取るには、

来店時にお客様の情報を仕入れて

おかなければなりません。



そして、例えば、誕生日に、

来店時に聞いたエピソードにからませた

話題をはがきに少し記載して送る。



そうすると、

お客様は、大多数のうちの一人として

取り扱われたのではなく

自分ひとりだけに向けられた特別感を

味わうことができる。


それだけでも気分はよくなるのでは

ないでしょうか?



そんな仕掛けを定期的にしかける。



そして、そんな風にして、先ずは、

地域のお客様の心をしっかり

掴みながら顧客基盤をつくっていく。



これは対企業でも同じだと思います。


その企業の担当者に対して、

気遣いのコミュニケーションを

頻度よくとることにより関係性を

構築していく。





また、関係性強化の別の方法として、

地域の住民を対象にしたイベントなども

面白いと思います。



よくパン屋さんとかで体験教室など

やっていますが、そういうものも

ひとつの手立てだと思います。


そして、これは店舗だけでなく、

工場とかでもできると思うのです。


自社の作っている設備を使って、

何かをつくるワークショップなんか

面白いのではないかと思います。



例えば、金属加工をする製造業なら、

自社設備を使って何か金属の作品を

作る夏休み親子向けワークショップとか。


工場にあるような専門の設備で

作るなんて経験、普通では

できないですし、喜ばれると思うのです。



その場合、地域の親子向けなので、

直接のお客様にはならないと思います。


でもそういう楽しい取組みをやっている

企業は地域での評判が良くなると

思うのです。



そして、そこから外にその評判

が伝播していくという可能性が

広がるのではないかと思うのです。



他社がやっていないような面白くて

地域に貢献する取組みをやっていると、

マスコミなどからも取材されやすい

ですしね。


そういうのを見ていたどこかの企業から

仕事のオファーがということもあり得ます。



そうやって、地域のお客様からの評判が

高まってくると、外の市場にも

広がりやすい。


選択肢が増える訳です。


でも別にそこでどう判断するかは

自由かなと思います。


地域のお客様とだけずっと取引していく

というのであればそれでよし。


それだけじゃなく、もっと市場を

広げて拡大していくのでもよし。



でも、結局、地域密着型の

ビジネスモデルを構築することが、

中小企業にとっては、全ての基盤に

なるのではないかと私は思うのです。


地域に愛されてこその中小企業かなと。。。



参考になれば幸いです。





☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

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昨日、トヨタのアフリカ部時代に

お世話になった元上司のAさんと

お茶をさせていただきました。


トヨタから豊田通商に行かれ、

役員としてご活躍されていた方で、

少し前にご退任されたばかりです。


Aさんは、たくさんの部下から

愛されており、とても尊敬すべき方です。



そんなAさんがご退任&日本に帰国された

ということなのでちょうど先月、

元アフリカ部メンバーで

Zoom飲み会と称して、Aさんの

サプライズ退任お祝い会が

開催されたばかりです。


参加人数も30人以上と大人数でした。


しかも集まったのは15年以上前に

その部署にいたメンバーばかりです。


それだけでもAさんの人望の厚さが

うかがわれます



そんなAさんと久しぶり対面で

お話しさせていただき、

とてもいい刺激をいただきました。



元々、語学は堪能な方ですが、

退任されても、日本語教師の資格をとる

勉強をされており、何かそういう分野で

自分の力を役立てたいとのこと。


素晴らしいお考えだなあと思いました。



また、私自身にも、色々激励の言葉を

かけていただき、

本当にありがたいなあと思いました。



お互い会社を離れて、話してみると、

また見えてくるものが違って、

とてもいい時間を過ごせたなあと

思いました。



やはり、こういうご縁のひとつひとつを

大切にしていかないといけないですね。


つくづく思いました。


自分は恵まれています。

本当、感謝です。


「Aさん、ありがとうございました」


「またよろしくお願いします」




最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行責任者】金本 淳

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豊田市働き方改革アドバイザー・講師 国際ファッション専門職大学非常勤講師

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