(2014年12月 ブリュッセル グランパレス)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.313
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<自社情報の発信とブランド力の関係>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先回、こんなお話をしました。
自社の商品・サービス・技術に
自信があっても、
「なぜかお客さんが増えない」
もしくは
「お客さんはいるが低価格競争に
巻き込まれ儲からない」
など、上手くいっていないのはなぜなのか?
それは
「優れている点=良さ=付加価値」
がうまく伝わっていないから
そして、自社を知るためには
競合のことを知らなければならない。
他社がどういった強み・良さ・付加価値を
持っているのか?
そこを知ることが先ず大事である。
そこを抑え、見習うべき点は見習う。
そして、自社のほうが優れていると思う点を
明確にする。
そこが出来たら、次に、
その他社との違いをお客様に伝わるやり方で
アピールする必要がある。
そこまでやって初めてお客様伝わり、
自社の顧客となるというところに
つながるのだということでした。
今回は、その知識をより深めるための
補足的なお話をしたいと思います。
それは、
自社の付加価値をアピールする際のやり方
と「ブランド力」の関係についてです。
ウェブサイトなどで自社情報を発信する際
どんな内容を発信するかは、
「自社のブランド力がどれくらいあるか」
によって違ってくる。
だからそこに注意しなければならない
ということです。
要は、誰もが知っている名の通った企業と、
地域の企業やお店とは情報発信の仕方が
違うということです。
例えば、具体的に言うと
全国展開のココ壱番屋と
地元のカレー店の違いのことです。
本題に入る前に
そもそもブランド力って何なんだろう?
というのがあるかもしれませんので、
少しそこを確認したいと思います。
「ブランド」の力ということなので、
先ずはブランドが何か?です。
ブランドの定義ですが、
色々人によって定義があり明確にこれだ!
と言い切ることは難しいです。
一般的にブランドと言われると
頭にパッと浮かぶのが、
企業の名称そのものや、
それを形にしたロゴや記号
だと思います。
私の出身会社であるトヨタ自動車の場合、
トヨタという名称そのもの、
TOYOTAというロゴや
牛丼マークみたいなシンボルマーク。
スターバックスだと、
名称そのものもありますが、
有名なのは緑と白でデザインされた
女神のような女性ですね。
ただ、ブランドというと、
そういった目に見えるロゴや
シンボルマークと言った価値だけではなく
見えない資産価値も含んでいます。
その見えない資産価値というのを
理解するのに
アメリカ・カリフォルニア大学の
名誉教授であり経営学者の
デービッド・A・アーカーさんが
提唱している
「ブランド・エクイティ」
という考え方がわかりやすいかも
しれません。
<ブランド・エクイティ>
ブランドのもつ資産価値のことであり、
次の5つに要素を分解できる
1ブランドロイヤリティ
(ブランドへの愛着の度合い)
2ブランド認知
(ブランドの認知度)
3知覚品質
(消費者が感じるブランドの品質)
4ブランド連想
(ブランドから連想されるイメージ)
5その他の知的所有権のある無形資産
(特許、商標、取引先との関係性など)
何となくわかったようなわからないような?
ただ、イメージはつかめますよね?
そして、今回私が言っている
「ブランド力」の「ブランド」は、
資産価値のほうです。
そのブランドについて、考えた時に、
説明されなくてもその人が理解している
イメージや企業の特徴、コンセプトや
世界観みたいなものでしょうか?
どういう製品を売っているか?
どんな品質なのか?
その企業の信頼度はどうなのか?
その企業の認知度はどうなのか?
その企業の製品を所有する時に
どんなステイタス感を感じるか?
企業活動進める上での価値観や姿勢は
どうなのか?
このブランドの力が、当然ながら
大手企業と小規模企業/店舗では
違います。
だから、そのブランド力の違いを
踏まえた上で、自社情報を
発信しなければならないということです。
例えば、トヨタ自動車のウェブサイトを
見るとわかりますが、
トップページを中心にほぼ製品
(製品を売るため)のサイトになっています。
サイト内にあるページを見てみると
製品ラインアップ、
購入サポート、
オーナーサポート、
認定中古車、
などです。
これが何を意味するのか?
それは、ブランド力が高いから
こういったサイトで良いということなのです。
改めてその企業の姿勢や大切にしていること、
企業の持つ世界観、付加価値などを
お客様にアピールして説明する必要がない
ということ。
サイトにそういったことが
明示されていなくても、
消費者はトヨタ車を購入するからなのです。
トヨタとはどういう企業なのか?
少なくとも日本人なら殆どの人が
わかっています。
だから、製品を販売するのにそういう説明は
あまり必要ない。
それよりもダイレクトに売っている製品や
サービスのことを全面的に出して
アピールすればいいということなのです。
ただ、全く企業のことをアピール
しないでいいかと言うと、
そうではありません。
当然、企業がどういう姿勢で
経営しているのか?
経営理念や社会活動、
などについても紹介しています。
また機関投資家向けの情報も
発信しなければなりません。
でもそういうページはトヨタの場合、
「企業情報」という別サイトがあり、
そこで一般消費者向けとは別に
紹介している形になっています。
トヨタのメインのウェブサイトの
上の端の方に「企業情報」というタグが
設定されており、そこからリンクが
飛ぶようになっています。
また、カレーのココ壱番屋のサイトを見ると、
その傾向が見られます。
やはりここもどちらかと言うと
「商品=メニュー」
が前面に出た構成になっています。
しかも、メニューについては、
写真が掲載してあるだけで
特に詳しい説明もあいてありません。
これももう殆どの人が「ココ壱番屋」
というブランドのイメージを
持っているからできるわざなのです。
一応、食品なので「安全安心への取組み」
ということはしっかり説明されています。
ただ、そこ以外はどんなメニューが
あるかというところに焦点が置かれている
つくりとなっています。
しかも一点一点の商品のこだわりなどは
いっさい記載がなく、ほぼ写真のみ。
だけどこれと同じように小さな飲食店が
やったらダメだと思うのです。
ココ壱番屋に関しては、
どういう料理を提供しているお店か?
ある程度みんなが理解している。
だからあえて、メニュー一点一点の
こだわりなど説明する必要がない。
ブランド力で既に差別化できているのです。
でも地域の個人経営のカレー屋さんは、
それでは競合と差別化できない。
自社ブランドが何なのか?
を明確にして情報発信しなければ、
競合との違いをお客様が理解できない。
違いがわからない
だから「お客様に選ばれない」
ということになるのです。
だから、
自社が目指していること、
大切にしていること、
を明確にする
そして、それらを実現するために
メニューにどうこだわっているのか?
あるいは
お客様に対して、どんな付加価値を
提供したいのか?
ということが大事になるのです。
そういった点について、
具体的に見える形にして伝えることを
前面に出した情報発信の仕方を
やらなければならないのです。
そうやって、中小の企業も丁寧に
情報発信していくと、次第に自社の
ブランド力が高まっていくのです。
そしてブランドが育てば、ブランド力で
有利な取引や多くのお客様がつかめるように
なってくるのです。
だから、それまでは丁寧に
自社の付加価値や魅力を
発信していかなければならないのです
大手企業のウェブサイトを見ていると、
見た目などはイメージをあげるために
すごく格好よく作られています。
文章なども抽象的な言い回しで
何かスゴイ壮大なことをやってそうな
イメージを格好よく表現しているものが
多いです。
だから、中小企業もそれを
ついつい真似したくなってしまいます。
でもそういった表面的な部分の格好良さを
真似して、ブランド力のない中小企業が
同じようなウェブサイトを作っても
「自社の良さを伝える」
という意味では効果が激減してしまうと
思うのです。
今回は、「ブランド力」という観点での
中小企業の情報発信について
考えてみましたが、
いかがでしたでしょうか?
少し、言葉の説明ばかりになり、
分かりづらかったかもしれません。
もし必要なら
ものを見せながらもう少し具体的に
ご説明できますので、お声がけください。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
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私は大好きです。
今の時代、本を読まなくても、Youtubeや
ネット、オーディオブックなど
そういったメディアを通して
色々なところから知識を簡単に
得ることができます。
私も当然、そういうメディアも利用します
でも、やはり本は本で楽しいんですよね。
本を読みながら色々頭の中で想像すると
ワクワクしてきたり
力が湧いてきたりします。
本は自分のペースで読み進められる。
そのため色々考える余裕があるからかも
しれません。
あと、面白いのは、最近こういったことが
よくあるんです。
何か読もうかなっと思って、
本棚から昔読んだ本を直観的に
取り出して、もう一度
読んでみる。
そうすると、今の自分にまさに必要な
大切な気づきを得られることが
多いんです。
昔読んだ時には、
頭に残らなかった気づきです。
そして、それは
仕事で必要な気づきもありますし
プライベートで必要な気づきで
あったりもします。
こうなると、益々やめられません。
本自体にもそうですし、
本を読む時間が少しでも持てる
ということもありがたい。
両方に感謝です!
「ありがとう!」
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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