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執筆者の写真金本 淳

トヨタが欲しい中小企業にしかない強み




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心動かす企業経営 vol.198

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<トヨタが欲しい中小企業にしかない強み>



おはようございます。

フェリーゼス経営支援事務所の

金本淳(かねもとあつし)です。




以前、トヨタがプロボノ制度を

開始するということを聞きました。



プロボノって聞いたことある方も

いらっしゃるかもしれません。


私がトヨタでCSR(企業の社会的責任)の

仕事に携わっていた

7,8年前くらいに少し話題になった

記憶がありますが、定義としては

こういうものです。


<プロボノ>

プロボノとは、ラテン語で

「公共善のために」を意味する

「pro bono publico」の略。

各分野の専門家が、職業上もっている知識

・スキルや経験を活かして社会貢献する

ボランティア活動全般や、それに参加する

専門家自身を指す。




トヨタ自動車がプロボノ制度の導入を

決めたのは、こういう狙いだそうです。


地域貢献に加え、

社員に外部での経験を積ませることで

視野を広げ、社会の課題やニーズに

敏感に対応できる人材を育成する

ということ。



対象は、外部との交流が少ない技術者や

事務系の20代から30代。


自動運転や移動に関する新規事業の開発を

担う若手の技術者らを、

新型コロナウイルスで打撃を受けている

東海3県の中小企業などに

派遣するとのこと。


10月以降の3カ月間、今年は社内公募で

10人から15人を選抜し、本業との

掛け持ちで仕事を手伝う。



この取組み、私は個人的には

いいなあと思います。



自分自身がトヨタで働いていた

経験からすると、


トヨタで働く人が経験できないのは、

一般的な企業や中小企業がどんな働き方を

しているか知る機会がほぼない

ということだと思うのです。



事実、私も20年ほど働いていた中で、

殆どがトヨタ内部

(グループ企業や海外子会社含めて)

との仕事で完結していました。


当然、取引先さんとのお付き合いは

ありますが、どの企業もトヨタのやり方に

合わせていただいている感じでした。


だから、いい意味でも悪い意味でも

よその企業の様子がわからない。



しかも大企業なので、

世間がリーマンショックで大不況

と言っても、トヨタで働いていると、

世間一般企業のように直接的に

大きな影響を感じにくい状況に

ありました。


そのため、若干、世間の感覚とのズレが

生じてしまうような気がします。


そういう意味では、中小企業と関わり、

よそを見てみることで、

世間の動きがよりダイレクトに

わかると思うのです。



それから、

トヨタのような企業になると、

担当できる業務がやはり細分化

されています。


いくら部署の異動があると言っても、

それでも企業活動を進めていく上で

必要とされる役割の1部しか

経験することはできないのです。



その点、中小企業に行くと、

会社が小さい分、会社全体の動きが

とてもよくわかると思うのです。


大企業のように一部のことだけを

やっていたら会社が回っていかない

ということもあると思うのです。


一人が何役も担わないといけない

ケースも多々あります。


だから、トヨタの若手社員が、

少しでもそういう部分を経験することは、

会社側にとっても、従業員側にとっても

とてもいい影響を生み出すのではないかと

思います。




このプロボノ制度、まだ、対象人数も

わずか10人程度ということですし、

期間も3か月と短いということです。


また、職場に帰ってきてからの経験の

生かし方など、諸々の運用方法まで、

きっちり検討しないと、思うような成果が

出ないかもしれません。


そういう意味では、取組みが始まった

ばかりなので、今後の動きに

期待するところです。




ところで、

このトヨタの動きを見ていると、

裏返せば逆に中小企業にとっての

人材育成のヒントになると思うのです。



つまり、トヨタでできない経験を

中小企業ではできるということ。



特に、その中でも中小企業の

一番の有利な点は、

企業規模が小さい

ということだと思うのです。


企業規模が小さいから、

会社全体のしくみが見えやすい。


自分の役割がわかりやすい。


そして、自分が取り組んだ成果も

ダイレクトに結果となって反映されやすい。


だから、個人のモチベーションの維持が

大企業に比べるとやり易いと思うのです。



ただ、そのためには、従業員に

その環境をきちんと提供して

あげなければならないのだと思います。



私は個人的には、中小企業の従業員は、

ひとつの仕事ばかりさせるのではなく、

色んな仕事をさせたほうがいいと

思うのです。


色んな仕事をすることで、

自分の果たすべき役割というか

全体の中の位置づけや色々な仕事の意義が

よく理解できると思うのです。



なぜ、自分がこの仕事を

しなければいけないのか?


他の仕事との関係はどうなっているのか?


そういったことは、一つの仕事を

していてもなかなか理解できない

ことだと思うのです。


ただ、中小企業の実態を見てみると、

なかなかひとりの従業員に色々な仕事を

経験してもらうということは

やっていないように思います。


というか、人も豊富にいるわけでは

ないので、せっかくひとつの仕事を

覚えたのに、また違う仕事をさせて、

その仕事を覚えさせるという余裕がない

というのが実態だと思います。


事実、私がそういう提案をしても、

無理ですと言う幹部の方は多いです。



でも短期的にはそれでもいいかも

しれませんが、中長期的な目線で見ると、

結局人が育たないで困ってしまうと

思うのです。


従業員側も、ずっと同じことばかり

やらされていると、段々と

モチベーションも下がってくると

思うのです。



同じ種類の仕事でも、

どんどん新しいことを覚えたり

成長していけるうちはいいです。


でも成長を感じられなくなってしまうと

人はモチベーションを維持できなく

なりますし、その分仕事での

パフォーマンスも下がってしまうと

思うのです。



それは、人間のモチベーションを

支える大きな要因のひとつが

成長だからです。



人は役割を与えられ、

成長の機会を与えられると、

能力を開花させ、

より大きなパフォーマンスを

発揮するようになると思うのです。


考えてみればすぐわかると思うのですが、

もし自分に成長の機会が与えられないなら

=これ以上成長できないとわかっていたら


どうでしょうか?


なんでもそうですが、

スポーツ選手もそうだと思うのです。


ドンドン成長するから頑張って練習する。


もうこれ以上限界となると引退するしか

ないですよね。


成長が見えるから続けられる。


そういうものですよね。




「人がいないから、新しいことを

させると、パフォーマンスが落ちるので

できない」


という発想は理解できます。


でも、そのパフォーマンスの低下も、

一時的なもので、そこを我慢すれば、

何倍もの結果となって帰ってくると

思うのです。


私は、これは人への時間の投資だと

思います。




大企業トヨタが、自社の業務を少し

中断してまでも、従業員に

学んできてほしいもの


そういうものが中小企業にはあるのです。


その中小企業だからこそ持つ財産を

生かさない手はないと思いますが、

みなさんはどのように思われすか?




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

<今日のありがとう>

本当は面と向かって伝えたい

でも中々言えない自分がいます

だからこの場を借りて少し...

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12月8日は、2年前に亡くなった

母の誕生日でした。


前の日まで覚えていたのですが

なぜか当日、忘れてしまっていました。


特に何かお祝いをするということでは

ないのですが、少し罪悪感を感じて

しまいました。



でも、本当、母親にはとても感謝

しています。


その気持ちは本当に嘘偽りのないものです。


まあ、母もわたしが誕生日を

忘れていたことを

笑って許してくれるでしょう。



だから、そんな母親に

罪滅ぼしも含め、今日はありがとうを

言いたいと思いました。



「お母さん、ありがとう」


「お母さんの、息子に生まれてきて

幸せでした。」


「来年は、忘れないようにするね!」


「いつも天国から見守ってくれてるのが

わかります。

本当にありがとう!」





最後までお読みいただき

ありがとうございました。


今日も素敵な一日になりますように!





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【発行元】フェリーゼス経営支援事務所

【発行責任者】金本 淳

経済産業大臣登録 中小企業診断士

豊田市働き方改革アドバイザー・講師 国際ファッション専門職大学非常勤講師

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