(小牧城)
皆様に幸運が訪れますように!!
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心動かす企業経営 vol.420
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<コロナ禍でも予約がとれない焼肉店>
おはようございます。
フェリーゼス経営支援事務所の
金本淳(かねもとあつし)です。
先日、近所のある焼肉屋さんに
行ってきました。
お店の名前は、焼肉みずの。
以前から、聞く人聞く人誰もが
「なかなか良い」
という高評価の焼肉屋さん。
近所にあるので「いつか行かねば」
と思いつつ、結局何年も行けず仕舞いに
なっていました。
でも今回、ようやく
初来店。
この焼肉みずのさん、コロナ禍でも
予約がなかなか取れないとのことでした。
実際、お店の前を通ると、
いつも駐車場が一杯。
殆どの飲食店がコロナ禍でお客さんが
入らず苦しんでいるのに
すごいなあと思って見ていました。
でも、今回実際にこのお店を
利用させていただき、
その理由がよくわかりました。
やはり、人気店に必要なものが
このお店にはあると感じました。
それが何かを今回は見ていきたいと
思います。
さて、今回お店に伺った日は
あいにく雨でしたので、
家から傘をさして出掛けました。
お店に着き、入口のところで傘を
たたもうとした瞬間に、
お店の扉が開きました。
それと同時に、店員さんの
「いらっしゃいませ!」という元気な声。
そして「傘をお預かりします」と
すぐに傘を引き取ってくれました。
お出迎えから、
既に気が利いています。
そして、席の案内もスムーズ。
カバンに臭いがつかないための袋を
用意してくれたりするのも、
嬉しい気遣いだと思いました。
テーブルの上には手書きの
メッセージカードも添えられています。
「かねもとさま、
本日はありがとうございます。
19時までの2時間と時間制限と
なってしまい申し訳ございませんが、
お食事をお楽しみください
(笑顔マーク)」
確か上記のような内容だったと思います。
こういうのも大したことのないようにも
思えますが、あると少し
心が揺さぶられる嬉しい
おもてなしですよね。
ちなみに、
店内はあまり広くはありませんが、
全体的に落ち着いた雰囲気です。
煙モクモク、ギラギラ感はなく、
非常に清潔感がある感じ。
ということで、ドリンクをオーダーし、
いよいよ食事開始です。
最初に店主がきちんと出てきて挨拶を
してくれました。
そして、
「今からコースを始めますが、
何か苦手なものはございますか?」
ということもさり気なく聞いてくれました。
最初はキムチの盛り合わせから
スタートです。
そして、ネギを巻いたタンから始まり、
ハツやハラミ、カルビ、ロースなど、
どれも文句のつけようのない味です。
単に素材がいいものというだけでなく、
包丁の入れ方、食べ方なども試行錯誤
され、色々工夫されているそうです。
そのことは、以前アド街ック天国で
紹介されていましたが、
出てくる肉を見るとまさに納得でした。
それから、いいなあと思ったのは、
お肉の盛り付けです。
見た目というのも更に料理の味を
引き出す要素なのだなあと
改めて思いました。
器もいいものを使っていますし、
そこに乗せられるお肉の盛り方も
とても上品なのです。
料理を提供してくれる時には、
お肉や焼き方、おすすめの食べ方の
説明もしてくれます。
バイトはみな大学生かなという感じの
若い子ばかりですが、
店主さんがしっかり教育
されているのでしょう。
何か普通の居酒屋さんなどで見かける
学生バイトとは一味違う印象を受けました。
細かい事を言えば、100点満点とは
言えませんが、それでも、
よく教育されている
感じの良いバイトさんだなあ
というのが凄く伝わってきました。
一品一品料理が出てくるタイミングも
いい感じです。
お客様の食事の様子を見ながら
いいタイミングを見計らってくれています。
店主の方も、
お客さんの様子を常に気を配って
いるようです。
時には自ら料理をお客様に提供しながら、
コミュニケーションを取られています。
また、そのついでに他のお客さんの様子を
見たりされているようでした。
私たちが火の加減が少し弱いかなあと
思っていると、すぐにバイトさんが
調整してくれました。
店主が様子を見ながら、
火の調整の指示を出していたようでした。
それから、
特にメイン肉の提供の際には、
店主が自ら、肉や食べ方の説明を
するようにされているのも
こだわりなのでしょう。
途中、ワインを飲み終わった後も、
「冷たい麦茶かほうじ茶がありますが、
いかがでしょうか?」
とタイミングよく聞いてきてくれるのも
嬉しかったです。
そして、その麦茶もまた、普通とは
何かちょっと違うおいしさがあり、
グラス1杯ではなくちゃんと
たっぷり入った麦茶ボトルを
持ってきて下さいました。
またその麦茶ボトルでさえもちょっと
お高目の品の良いのをお使いでした。
それから忘れてはいけないのは
トイレです。
トイレの清掃が行き届いているのは
当然のことですが、普通の芳香剤ではない
なんともいい香りがして、
清潔感がある様子が、お店の雰囲気と
マッチしていているという感じでした。
ということで、最後の石焼ビビンバまで、
料理を堪能して、会計です。
会計の時も、
「今別のお客様が先に
会計されていますので、
少し時間がかかります。すみません。」
と一言丁寧に断りがありました。
こういうのも普通のお店だったら、
何も言わないところが多いと思います。
そして、なかなか会計してくれないと、
お客さんの方から、
「会計頼んだんだけど、まだ?」
みたいに軽いクレームを受けてしまう
というのがあるのではないかと思います。
でも最初に一言断りがあると、
お客側としても事情がわかっているので
多少時間がかかっても気になりません。
そして、会計も済み、お店を出る事に。
お店を出る際には、店主の方も出てきて
「ありがとうございました!」
と丁寧に頭を下げておられました。
ということで、大満足して、
お店を後にすることに。
これからリピーター間違いなしです。
今回、みずのさんで食事をして
一番強く感じた事。
それは
「お店のコンセプト」
がはっきりしているということです。
そしてそのコンセプトに、
全てがマッチした付加価値サービスの
提供を心がけていること。
提供する料理の質、調理の仕方
はもちろん、
お店の内装からトイレまで。
また器や盛り付け、接客など、
お店とお客さんとのあらゆる接点が
ひとつのコンセプトとの一貫性を
持っている。
勝手に私が、コンセプト、コンセプトと
言っているのですが、実のところ、
店舗のコンセプトははっきり
書かれている訳ではありません。
というのも店のウエブサイトを見ても、
メニューと店舗の案内しか
掲載されていませんから。
ウェブサイトを検索して出てくるのは
「焼肉みずの|素材にこだわった焼肉屋|
長久手市」
という表現のみです。
でも、焼肉みずのさんの場合、
お店がはっきりウェブサイトなどで
コンセプトを打ち出していなくても、
一度店に行けばそれをお客さん
自らが感じ取れるという
珍しいケースなのだと思うのです。
ここからは私の想像です。
コンセプトとして
「素材にこだわっている」というのは、
間違いないこと。
ただ、みずのさんの場合は、
「素材にこだわるだけでなく、
調理の仕方にこだわり、
お肉の味を一番よく引き出す食べ方にも
こだわる」
「そうやって、お客さんが
これまで味わったことのない
お肉の概念を超えるような
おいしさやすばらしさを
味わってもらいたい」
というのがコンセプトの根幹に
あるではないかと勝手に推察。
そして、それを実現するために、
単に、料理だけにこだわり、
勝負するのではなく、
その料理をさらに引き立てる工夫が
なされている。
つまり、美味しいものをさらに美味しく
する付加価値を提供している。
その付加価値とは、
人間の五感でフルに美味しく
感じてもらう演出です。
それは先程からお話している
様々に工夫された接客サービスであり、
お店の雰囲気や器、備品であったり、
さらに言うと、
焼く際の音、におい、肉の焼ける色の変化
などでさえも含んでいるのだと思います。
そうやって、
お客さんがお店に滞在中に、
感じて欲しいお店のコンセプト=
提供価値を存分に味わってもらえる
演出があちこちになされている。
だから、そこに共感するお客さんは
大満して、またこのお店に来たくなる。
実際、お店に来られている方は
リピーターさんが多いようでした。
これが、もし単に料理が美味しいだけで、
お店の雰囲気が大衆的であったり、
バイトや店主の細かい気遣いがなかったら
同じ様にはならないでしょう。
皆さんの会社やお店は
どうですか?
当然、提供する商品やサービスには
こだわりを持っていらっしゃると
思いますが、お客さんに提供したい
コンセプト=提供価値は明確ですか?
そして、
その本質であるコンセプトをより高めるための
付加価値が提供できていますか?
一度よく考えてみると、何か改善のヒントが
見つかるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
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<今日のありがとう>
本当は面と向かって伝えたい
でも中々言えない自分がいます
だからこの場を借りて少し...
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今回は、上でご紹介した
焼肉みずのさんに感謝です。
ちょっと今回は私がこれまで抱いていた
焼肉の概念が変わりました。
焼肉は、素材だけですべてが決まる
くらいに思っていました。
だから、正直、焼肉というものに
これまであまり付加価値を感じて
いなかったのです。
それよりも、フレンチや料亭で
料理人が調理の過程で色々工夫が
感じられる料理のほうが
同じお金を出すなら価値があるかなと
思っていたのです。
でも正直言って、今回の訪問は
まだまだ無知な私自身に反省の機会を
与えてくれました。
そして
もっともっと
勉強しなければと良いきっかけを
与えて頂きました。
飲食業界、まだまだ奥が深いです。
今回、一度、焼肉みずのさんに
行っただけなので、焼肉の何が
わかったの?と言われるかもしれませんが、
少なくとも、自分の中で
これから何か美味しものを
食べに行くときに、焼肉という
選択肢も増えました。
まあ、理屈はともあれ、
人間は美味しいものを食べると
幸せになれる
ということですね。
「焼肉みずのさん、ありがとう!」
感謝です!
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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